2007/12/18
システム開発の現場で残念に思うことがあります
それは、職業としてプロジェクトに参加している人がいて、 職業として作業を実施し、食べるためにだけ仕方なく仕事を することがグローバル・スタンダードであるかのように 主張をして譲らないことです
そのような人は、以下のようなことを口癖としているようです
・契約にありません
・費用がありません
・私には責任がありません。それは上位の企業が責任を負うのが筋です
契約書を見たこともなく、採算管理をする立場でもなく、 仕事をいただいたお客様に一方的に責任を押し付け、 自分の立場だけを守って言われたとおりに、操り人形のように 動いていれば良いということらしいです
確かに、そのような立場の人は、弱い立場であることも 多いとは思いますし、収入が多いわけでもないのに、会社や 家族など守るべきものが少なくないのも事実であることも 理解しています
だからといって、仕事を直接いただいたお客様だけでなく、 プロジェクトの成果であるシステムを実際にお使いいただく お客様や、お客様がシステムを利用してサービスを提供される 一般の消費者に相当するような立場の方々に対して、 ご迷惑をお掛けすることを何とも思わないような人を 私は許すことが出来ません
システム開発の現場では、正しいことを行うことが出来ないという 強い固定観念があるのであれば、システム開発を行うことのない 職業を選択し、いろいろな方々にご迷惑をお掛けしないように システム開発を行わない人生を選択することが、人として正しい ことではないかと考えています
人として生きている以上、周囲の方にご迷惑をお掛けしないように 歩んでいくというのは困難なことですが、周囲の方に ご迷惑をお掛けすることを何とも思わないような人は、 人として許されるものではなく、他者への尊敬の念と思いやりを 持つように心がけていくことが大切なことであると思います
私自身も、いろいろな方にご迷惑をお掛けしてきましたし、 これまでの人生を振り返ると申し訳ない気持ちで胸がいっぱいに なりますし、仕事でいただいた名刺を一つ一つ見ているだけで 涙が止まらなくなることも実際にあったりします
人間的に問題の多い私を、失敗プロジェクトで派手に私と大ゲンカした 他社の方々が、私をその会社のプロジェクトで使っていただいて、 十分ではないかもしれませんが、私なりの方法で結果を出すことが 出来たときに、私と大ゲンカした方々から感謝のお言葉をいただいたり、 あの時と全然違うねと言っていただけたりするようなことも、 いろいろな仕事をしていく中であることですから、意識を高めて 前向きにプロジェクトに参加する人が増えることを願っています
うまくいかないプロジェクトが、なぜ多いのでしょうか
その原因は、コミュニケーションの問題に帰着するといっても過言では ないように思っています
リーダが担当者に一方的にやらせたいことを押し付け、スケジュールや先の見通しなどを 一切教えないような態度を取っているような現場は、失敗プロジェクトの代表例だと 思います
言い換えると、製造要員を大量動員し、テキトーな設計書を配布し、力技でコーディング させるような旧態依然とした現場に、そのような対応が多いように感じます
そのような現場では、担当者は一方的な服従を要求されるため、問題が上層部に届く前に 握りづぶされ、最終的に納期に影響するような問題が放置されることになります
担当者が心を痛め、上層部に無断で工数の多い要件を勝手に受けてくるのも、このような 現場には多いことですが、それは相談できるような雰囲気が皆無であるためであり、 担当者がすべて悪いという訳でもないようです
リーダに求められる素養は、他者に対する思いやりのある、面倒見の良い人物であること であり、担当者を一方的に服従させるような強権的な人物ではありません
コミュニケーションの仕方から、システムエンジニアとしての素養を再度、学ぶ必要が あると考えていますが、それは人間としての基本的な素養でもあるように思います
それでは、コミュニケーションをうまく行う方法はあるのでしょうか
例えば、お客様が担当者に苦情を直接持ち込んだとします。それは、あまり 正当な行為ではないのかもしれません
しかしながら、苦情を持ち込まれた担当者が、お客様に対し親身になって接し、 プロジェクトの上層部に対して、お客様の立場で直接お話を持って行くように 促すことは十分可能なことですから、まずはその努力をするべきだと思います
また、担当者がお客様から直接苦情を持ち込まれたことを、隠さずにプロジェクトの 上層部に伝達する努力も怠ってはいけないと思います
プロジェクトの上層部に報告した内容が、既に FIX された内容だったと判明した場合に、 苦情を持ち込まれたお客様にそのことを確実に伝達することが重要なことになります
持ち込まれた苦情の内容が、担当者レベルで、プロジェクト全体の納期や品質に対し、 どの程度の影響が生じるのかを見積もることの出来る能力も、求められています
上述のようなことから、プロジェクトマネージャやアーキテクトのレベルに 到達するような意識レベルが、担当者にも求められていることを意味していると 思います
プロジェクトメンバ全員が、高い意識レベルと適切な報告が出来る勇気を持つことで、 実際のプロジェクト運営が円滑に行われ、プロジェクトが前進していくことは 間違いのないことです
それは、納期を守り、品質を高めていくことを守るために、当然のように 意識していくべきことだと考えています